バットマンを喰ってしまったヒースの怪演にして遺作 「Dark Knight」
登山も高校野球もひと段落したので、そろそろ映画をと思って観たのが、随分前から期待していた「ダークナイト」
です。
この映画、 「バットマンビギンズ」の続編ですが、前作(渡辺謙が出演していましたね、そういえば)の内容がすっかり吹っ飛んでしまうほど映画の内容は超パワーアップ、爆破シーンもホンモノと見間違うほどのド迫力、ロケセットを爆破させたのではなく、実在する(廃屋になった)ビルを本当に爆破したのではないかと思わせるようなリアリティがありました。ストーリーも意外な展開の連続のため、寝ているヒマは全くありません。
感想は、細かいことは抜きにして「めちゃめちゃ面白かった
」の一言。
ヒース、まじでいっちゃってました。そのイカれっぷりは鬼気迫るものでした。
「Ten Things I Hate About You (恋のからさわぎ)」(劇場未公開)を観てヒース
のファンになった
私は、ショック死しそうになったほど
。
ヒース演じるジョーカーは、単に犯罪を犯すのではなく、「銃一発で人を殺すより、ナイフのほうが楽しい」(アキバの通り魔を想像させます)という言葉の通り、人をいたぶり楽しみながら殺したり、破壊していくという狂気じみた性格、 しかもジョーカーは強盗をしても手に入れた大金には全く興味がなく、目的のない犯罪や殺人を重ねる愉快犯、それもビル一棟を軽く爆破させてしまう最大級の愉快犯ということでしょうか?
殺人犯罪予告にメディアを巧みに利用、時には自分自身は犯罪に手を染めず、善良な人間に潜んだ心の闇、悪の部分、復讐心を巧みに利用して、自分の犯罪計画を他人に実行させてしまう悪知恵も持ち合わせた知能犯ということで、ヒースのジョーカーはバットマンの存在を喰ってしまうほどの熱演怪演でした。吐き気がするほどの極悪ぶりでありながら、100%憎めないのは、ジョーカーが時折見せる茶目っ気ぶりかもしれません。 特に、総合病院での「あの(ネタバレになるので、書けませんが)シーン」。 そこまでやるの?ヒースが
という感じでした。桜塚やっくんもびっくり!!
舞台はゴッサムシティーという架空の町ですが、シカゴがロケ地のようですね。 シカゴは、近代的な高層ビルが整然と立ち並ぶ美しい町である一方、郊外には大統領候補バラク・オバマさんが一時期過ごしたというサウスサイドの貧民地区オールトゲルトがあるように、光と闇の都市というイメージなので、シカゴがロケ地というのもこの映画の雰囲気作りに重要な役割を果たしていたような気がしました。
そして、犯罪多発で秩序を失いつつあるゴッサムシティーは、ジョーカーの出現によって無法地帯化が加速していくので、「ダークナイト」は「Dark Night」かと思ったのですが、「Dark Knight」だったのですね。その意味は映画の結末で理解しました。
完全に狂ちゃっているヒースと対照的に、バットマンに対する数少ない理解者でもあるゴードン警視総監(前作では警部補)役のゲーリー・オールドマンは、すっかり「いい人」になっていました(クリチャン・スレイター主演の「トゥルーロマンス」「蜘蛛女」あたりを見ていらっしゃるかたなら、ゲーリー・オールドマンのいい人キャラへの変貌ぶりに驚くことでしょう。かつてエキセントリックなキャラが多かったので)。前作「バットマン ビギンズ」で田代まさしみたいな風貌だったので最初誰なのか気がつかなかったほど。とにかく「ダークナイト」は、脇を固める俳優女優さんも素晴らしかったです。
私は正直、ヒース・レジャーの遺作という気持で映画を見に行ったのですが、映画を観た途端、そんな気持はこっぱみじんに吹っ飛んでしまいました。 とにかく、ジョーカー役のヒースは役柄に没頭してしまったあまりにその後自身がおかしくなってしまい、オーバードーズ(薬物過剰摂取)が原因で亡くなってしまったのかと思わせるほど、狂気の固まりともいうべくジョーカーになりきっていました。
残念ながら、ジャック・ニコルソンのジョーカーを見ていないので比較対象にならないのですが、「ダークナイト」の終わり方が続編があることを匂わすものだっただけに、あれだけ鬼気迫るジョーカーを演じたヒースが急逝してしまった後、彼を超えるジョーカーを演じられる人がいるのだろうか?と思わず考えてしまったほど。 しかも、完全に主役のバットマンの存在が霞んでしまうほどの、怪演、熱演だっただけに、この映画はバットマンの映画ではあるものの、バットマンという冠をはずした「ダークナイト」という独立した映画であっても決しておかしくない内容でした。 2時間45分の長い上映時間でしたが、決して眠くなったりだらけることなく常に目が離せない内容でした。 話題性だけでなく、この夏絶対にオススメの映画であることは間違いないと確信しました。
夏休みということもあり、私がこの映画を見たシネコンでは「カンフーパンダ」と「崖の上のポニョ」ともに2シアター上映(つまり4シアター独占)のうえ、満員となっておりましたので、米国では興行成績一番とはいえ、日本ではお子様映画に押された形の「ダークナイト」の上映がいつまで続くかわかりませんが、あともう一回劇場で見たいと思っています。 GWに観た「アイム・ノット・ゼア」はDVDでも十分な映画ですが、「ダークナイト」のド迫力、ダイナミックなシーンはDVDでは絶対に物足りないです(お家にホームシアターがある人は別ですが
)。 地元では「ダークナイト」より「ハムナプトラ」の上映館のほうが多いのですが、「ハムナプトラ」は2作目で飽きてしまったので、もういいかな?という感じです。
この夏はあともう一作くらい映画見れそうですが、キャメロン・ディアス主演の「ベガスの恋に勝つルール」 、高校野球がテーマの「ひゃくはち」は、上映館が極端に少ないので、「ラストゲーム最後の早慶戦」 「SEX AND THE CITY」のどちらかになりそうです。 後者は人気ドラマの映画版で、「マネキン」のキム・キャトラル、「フットルース」のサラ・ジェシカ・パーカーとか、かつて青春映画に出演していた女優さんたちがメインのようですが、TVドラマ版を見ていないだけに、TVドラマを見ていること前提で製作された映画版を見て楽しめるのかどうか謎ということになり、結局「早慶戦」を観ることになりそうかな?
You Tubeでは、ヒースのインタビュー、ダークナイトの予告編など沢山アップされていたので、載せておきます(但し英語版)。
これらの画像、動画は将来削除される可能性があるので、保存しておきたいかたは、早めに「mp4変換サイト」で自分のパソコンに落としておくことをオススメしますが、安全なサイトであるかどうかは保証しかねますことをご了承願います。
おまけ、ヒースのハリウッドデビュー作「Ten Things I Hate About You」 (邦題:「恋のからさわぎ」 日本劇場未公開)の劇場映画予告と、今後一生聴く事が出来ないヒースの生歌「Cant take my eyes off you(君の瞳に恋してる)
」
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